木曜日

copipe

“島:
一番難しいのは、映画っていうのは視覚現実だから、視覚で、ビジュアルで表現するしかないんですけど、これが一番苦しい所で、対象は目に見えない存在なんですよ。テーマの真ん中にあるのは目に見えないものなのに、目に見えるもので表さなければいけないっていう難しさが、一番出てたかな、と思います。そうするとどうしても東洋人が見ると陳腐な希望に見えちゃうんですよね。獣染みたものとか。
「パラノーマル・アクティビティ」とか見て頂くと、ひづめとか出てくるんですけど、東洋人は吹いてしまうんですよ、「何故ひづめが怖いんだ?」って。でもそれはやっぱり、西洋でキリスト教文化の人は、初期キリスト教の時代で物凄い弾圧を受けていたときに、異教徒の神々って言われてるものが非常に獣染みた、つまり生き物を犠牲にするっていう、生き物の血が滴る毛皮を着てカタルシスの状態、トランス状態に陥るまで踊り狂ってたりとかっていうものと、いかにしてキリスト教を差別化するか?というのが初期のテーマになっていたんです。
なので、キリスト教は悪魔のイメージの中にその名残をずっと引きずってて、それはもうハリウッド映画の中にも繰り返し繰り返し出てきていて、たとえば、赤い目で牙があって、馬にしろラバにしろ、とにかく獣染みた、人間の獣性みたいなところを悪魔の方に追いやることになるわけです。でもそれは、魂が動物にも生まれ変わるかもしれない東洋においては奇異に見えるかと思います。その差異がある意味、今回の映画の醍醐味かもしれないですね(笑)”

- 現代の悪魔祓いの知られざる実態、「エクソシスト急募」「エクソシストとの対話」の著者・島村菜津さんにインタビュー - GIGAZINE (via hirai)