“死海の湖水はあまりにも塩分濃度が高いため(略)入浴中誤って湖水を飲み込んでしまった場合、体内のナトリウムバランスが急速に崩壊するばかりでなく、内臓に化学熱傷を引き起こす場合があり、万一湖水が肺に入ってしまうと肺炎に類似した肺機能障害を引き起こして死に至る場合がある。この状態から回復するには、輸液と利尿剤の積極投与、必要に応じて人工透析や酸素吸入を実施する場合すらあるという、大がかりな救命救急措置が必要となってしまう。”—
次のようなことにも注意が必要であると周知されている[4]。
・湖岸には鋭く尖った岩や岩塩が多いため、ビーチサンダルなどの履物を必ず履くこと。
・身体に切り傷などの外傷がある場合は激痛を伴うことから入浴を避ける。男性の場合、最低でも入浴の二日前からシェービングは控える。
・やはり激痛を伴うことから、目や粘膜など皮膚の弱い部分に湖水をかけることは厳に避ける。
・塩分濃度が高すぎるために衣服や水着はしばしば脱色してしまうことから、できるだけ古着や色あせた水着を持参することが望ましい。
・女性の場合、痴漢に遭うおそれが高いためヨルダン側からのアクセスは避け、できるだけイスラエル側からアクセスする方が良い。塩分濃度の高さから水中眼鏡が肌に触れる部分に裂傷や肌荒れを起こす場合があり、浸透圧の差により水に触れている皮膚から体内の水分が急速に失われていく(この際、皮膚表面に灼熱感を感じる者もいる)ため、30-45分に一度は水中眼鏡を外して水分や食事を取る必要があり、その際にも目や口に死海の水が入らないように細心の注意を払う必要があるなど、死海での水泳は熟練したスイマーが協力した上で十分な後援体制の下で行うことが不可欠というもので、世界で最も挑戦的かつ過酷な海水浴であるとも認知されている