「きみ、将来必ず重役になれる方法を教えてあげようか」と、松下が言ったことがあった。
「入社1日目に、会社から帰ってきたとき、家族にどう報告するかや。 とてもいい会社のように思うから、ここで大いに仕事をしてみたい、と言うことができるかどうか。それが成功への第一の関門やね。そういう心がまえからすべてが生まれてくるものや」
そのように仕事を始めると、友だちに会ったときにも親戚に会ったときにも、同じように話す。その人の言動によって、家族、友人、知人の頭に、会社のいい印象が残って、それが人から人へと伝わり、会社の評判が高まる。いずれ販売を増やすことにもつながるだろう。世の中にはそういったところがある、と松下は体験的に知っていた。
ところが、不平をもらす人は多くても、そういう簡単なことをやらない人が案外多い。だとすれば、会社をほめるという態度、心がまえで終始している人は、必ずどこの会社にあっても注目される。会社はそのような人を切実に求めているからである。その人を部長、重役にせずして、いったい誰をするのであろうか。その人は、求めずして、重役の地位についていくことになるだろう。
歌手を志す人であれば、いかに音楽が素晴らしいものであるかを語ることである。作家を志す人であれば、いかに小説が楽しいものであるかを、映画監督を志す人であれば、優れた映画がいかに人を感動させるものであるかを語ることである。
”- 松下幸之助が語った「必ず重役になれる方法」 | 松下幸之助はなぜ成功したのか | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト (via yukio)