“僕はこれまで、飛行機内で「機内にお医者様はいらっしゃいませんか?」という放送を聞いたことがありませんでした。「あれはドラマの中だけのお話」と思っていたところ、先日、広島から東京へ向かう新幹線の車内で「お医者様あるいは看護師の方はいらっしゃいませんでしょうか?」という放送が流れました。 込んでいる車内を抜けて現場へ到着してみると、男性が1人倒れていました。僕は女性しか診たことがありませんので、そのまま通り過ぎようかとも思いましたが、万が一この男性に子宮や卵巣があればお役に立てるかもしれないと考え直しました。幸い、その場では大事には至らず、本来は停車しない駅で新幹線を止め、救急車で患者さんを搬送しました。ホッと一安心しましたが、こういう場合にどういう対応をとるべきか、医療従事者の間で議論が起こっています。 もしも僕が救命処置をしたことで、この男性が悪化し亡くなったらどうなるでしょう。ほとんどの方がそのときの事情を酌んでくれ、不問に付すかもしれません。しかし、日本の法律では僕が罰せられる可能性はゼロではありません。欧米で有名な「よきサマリア人の法」に当たる法律が日本にはないからです。 この法律は「緊急事態においてなされた救急措置については救助者の責任を問わない」というものです。既に存在する法律で同様の解釈をすることは可能ですが、同法がないことが医師が名乗り出る際の心理的ハードルの一つになっていることは確かです。医師の応召義務を引き合いに出す方もいますが、院外での処置ですから解釈は微妙です。緊急時に安心して医療者がお手伝いできるように、この法律があればいいのにと思います。 ちなみに、先日の新幹線の呼び出しでは最終的に7人の医師が集まりました。僕が一番初めに到着したのは自由席にいたからです。他の6人はグリーン車からやってきたのでした。おそらく、僕以外は産婦人科医ではないと思いますが…。(産科医・ブロガー 田村正明)”— 【産科医解体新書】(70)「よきサマリア人法」があれば… - MSN産経ニュース (via kml) (via jacony) (via pedalfar, fmfy)
2010-01-12 (via yasaiitame) (via mcsgsym) (via highlandvalley, highlandvalley)
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