“きのう博物館に行ったんだけど、そこの職員の人から面白い話を聞いた。誰かに聞き取り調査をするとき、なにか関係する物を見せながら話を聞くと、結果がぜんぜん違うっていうんだ。これは確かにその通りでね。プログラマに昔の作品について話を聞く場合でも、たとえばその製品の箱を見せてみると、それがきっかけになって、いろんなことを思い出してくれたりする。そもそも人間の記憶っていうのが、そういう感じに作られているんだ。たとえば映画のスターウォーズについて人に話してもらう場合でも、ただ話を聞くんじゃなくて、その人が当時スターウォーズを観た劇場の画像を見せたりすると、この劇場の前で女の子にふられたんだとか言い出して、25年ぶりにその女の子の名前を思い出したよ、なんてことになったりする。人間の記憶っていうのは、じつに奇妙な形で蓄えられているんだ。だからこそ、ありったけのものを残さないといけない。そうしておくことで、できるかぎり多くの文脈が確保できることになる。たとえ難しいと分かっていても、やらなきゃいけないんだ。われわれは人が作ったものを保管している。そして、それをみんなと分かち合いたいと思っている。インターネットっていう、実に不安定なものを基盤にしているのはすこし残念ではあるけど、でも一方でこの20年間、インターネットはほんとうにたくさんのものをわれわれに与えてくれた。だからこそ、われわれはこれからもやり続ける。それだけの価値はあることだから。そしてひとりでも多くの人に、その取り組みに加わってもらいたいと思う。ひとりでも多くの人に、われわれが作ったものを楽しんでもらいたいと思う。それが願いだよ。”— ゲームレガシー : 残せるだけ残す〜コンピュータ保存運動の立役者、ジェイソン・スコット(Jason Scott)が語るインターネット・アーカイブの使命 (via petapeta)