“阪神大震災の時、俺は当時小学生だったんだがあの時は驚いたな。 中学生の姉が一人いて、無口で眼鏡で読書が趣味っつう文学少女だったんだが 地震が起こるやいなや台所からダッシュで走ってきて スライディングで俺を掘りごたつに蹴り落とした。 直後に轟音と暗転があって、20時間後に救助された。 しかも救助したのは先に自力で脱出して一人黙々と瓦礫を 掘り起こしてた姉貴だった。手とかもう血で真っ赤だった。 見かけや普段の態度に表れない、根本的な タフさってのがあるのを、小学生の段階で俺は知った。 現在、姉貴は普通に結婚してパート勤めだが 稼ぎやら社会的地位やら、そんなんでいくら勝ってもあの姉貴には敵う気がしないわ。”