“母の葬儀から数日たったある日 遺品を整理していたら育児日記が出てきた 中には幼い頃の俺のことが書いてあった ○月×日 今日はミルクをたくさん飲んだ ×月△日 今日はお風呂に入れた 気持ちよさそうだった ♂月♀日 今日は・・・ 日記を読み進めていくウチに俺の目に涙がにじんできた そして日記は7冊目の終わりに入り、日記の中での俺は5歳になっていた 10月9日 ○○(俺の名)を連れて買い物に出かけた 街路樹からは色とりどりの落ち葉が舞い ○○はそれを一生懸命追いかけていた ○○が一枚の落ち葉を私に差し出した イチョウの落ち葉だった 「おかーさんにあげる」と舌足らずな声で喋りながら私の手にイチョウを持たせてくれた 私が「なんでくれるの?」と聞くと「きれいだからおかーさんにあげる」と答えた 自分の息子とは言えプレゼントを貰うのは嬉しいものだ ○○に「ありがとう」と言うと ニカッと嬉しそうに笑った この子はホントにいい笑顔をする そこで7冊目の日記は終わった 俺は全く覚えていない出来事だった 日記の最後のページにはしおりが貼り付けてあった そのしおりには一枚のイチョウが封されていた そしてその下にこう書かれていた 「○○からの大切な思い出」 ・・・俺は・・・声を出して泣いた・・・いくら泣いても涙は止まらなかった・・・ しおりは今もパソコンの脇に飾られている・・・”—
子どもから たくさんの思い出をもらって、そして母親は旅立っていくのですね。子どもが それを知るのは、何もかも終わったあとだったり……。
今のうちに、親孝行をしよう。
(via asiamoth)