CIAも間違う
この件について、とてもよい教材があります。マイケル・ピルズベリーさんの『China2049』です。著者は、ハドソン研究所中国戦略センター所長。アメリカ国防総省顧問。外交問題評議会メンバー。国際戦略研究所メンバー。そして、本の中でご自身認めているようにアメリカの諜報員。この方は、ニクソンとキッシンジャーが中国との和解を決意した時から、バリバリ働いていた。そして、有名な「パンダ・ハガー」(親中派)だったのです。
ところがこの本、いってみれば「懺悔本」です。「自分の中国分析は、何十年間も間違っていた」と。本の中では、以下のような前提が大間違いだったと書かれています。
つながりを持てば、完全な協力がもたらせる
中国は民主化への道を歩んでいる
はかない花、中国(アメリカは、「中国は弱い」と信じている)
中国は、アメリカのようになることを望み、実際、その道を歩んでいる
中国のタカ派は弱い
これらを、アメリカ国民だけでなく、諜報の人たちも信じていたというのです。中国は、「日本には、尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!」と宣言している。それを知る私たちは、「アメリカ、アホかいな」と思いますが…。
何がいいたいか? 「CIAだって間違えることがある」ということです。なぜ間違えるのか? 諜報員が上司に報告するにしても、何らかの根拠が必要です。
情報源が、〇〇といっていた
入手した極秘書類に、〇〇とあった
本に、書いてあった
新聞に、書いてあった。
ところが、中国の場合は、上から下まで意見が統一されています。たとえば、トップが「平和的台頭」「覇権は望まず」といった。すると、上から下まで、そういう風になってしまう。諜報員が、上の人から下の人まで、100人に聞いてみた。100人が100人、「わが国は平和的台頭を望んでいます。覇権なんていりません。といえば、「そうなのか」となってしまいます。
- チャイナ・マネーの魔力。各国の政治家が反中になりきれないワケ - まぐまぐニュース! (via sqiz)