“今の若者は「生きる」ということに確信を持てていない。一言で言えば、社会が成熟してしまったから。昔は、そもそも他人と関わらないと生きられなかったけど、今は違う。さまざまな「モノ」から守られた結果として、傷つくことに慣れていない人間が増えてしまい、そういう人間をターゲットにした商品もたくさん生まれた。これは若者のせいというより、大人が原因であることは間違いない。かといって、僕は若者が一方的に被害者だとは言いたくない。よく若い人に「どうやったら映画監督になれるでしょうか」と聞かれるけど、愚問だよ。だって、本当にやりたければ、まず作ってしまうもの。自分から溢れ出るものがあれば、安全な道を探す前に、動き出していなきゃおかしい。確かに面倒なことも多いけど、そうやっていろんなものを背負わないと、世の中という大きな現実と接点が持てないし、誰にも届かないはずなんだ。大人も若者も、辛いのはよく分かる。だけど、その辛さこそ生きる醍醐味であって、人生という果実は、おいしいところだけじゃなくて、丸ごとかじることでしか味わえないはず。だから、「他人の人生に介入する」ということを、この作品で描きたい。”
- (via yagioh)