癌霊1号の話から得られる教訓はいくつかある。その一つは、漢方薬だろうとヒ素だろうと、効果が証明されれば標準医療に取り入れられるという点だ。代替医療に好意的な人たちはしばしば、「たとえ効果があっても、西洋医学以外の医療は否定されてしまう」と主張する。彼らの好む医療が採用されないのは、効果がないからではなく、「西洋医学以外の医療はダメだ」というイデオロギー的な理由によるのだと、そう言いたいらしい。
だが、「癌霊1号」という怪しげな漢方薬が出自であっても、検証され、効果が確認されたら標準医療に採用されたではないか。一方、ホメオパシーは西洋由来だが採用されていない。効果がないからだ。150年前の西洋医学ではどんな病気にも瀉血療法や水銀療法がなされていたが、現在の標準医療には採用されていない。効果がないからだ*3。標準医療の採用基準がイデオロギー的だ、というのは、ある意味その通り。しかし、そのイデオロギーは、代替医療に好意的な人たちが想定してるものと異なる。標準医療のイデオロギーは「効果のあるものは採用」である。
”- 癌霊1号が白血病に効く!代替医療が標準医療になるとき - NATROMの日記 (via ginzuna)