「自動運転」使いません 過信防止、「運転支援」はOK:朝日新聞デジタル
現在国内で販売されている技術レベルの車については、宣伝などで「自動運転車」という言葉を使わないようにすることを決めた。性能を過信し、事故につながる恐れがあるためだ。今後は「運転支援」などを使うという。まあ呼び方もそうだけど、今後そういう事故は起きると思うんだよね。中途半端な自動化が一番危ない。子供の頃柳田邦男の本を夢中で読んだものだ。どれも絶版なのね。「技術」というものを考えさせられるいい本なのだが。
新幹線事故の方は国鉄時代からのATS自動列車停止装置を発端とする事故と事故を防ぐ側の壮絶なバトル。事故が起きるたびに対策をとるのだが、それをあざ笑うかのように別な箇所で事故が起きる。
自動列車停止装置 - Wikipedia
ATSの歴史は過去に発生した鉄道事故と、その教訓による改良の繰り返しの歴史ともいえる。新幹線のATC自動列車制御装置の前身。新幹線のATCが列車の速度まで細かく制御してるのに対してATSは止めるだけの機能。止めさえすれば事故は防げるはずと。しかし導入後も事故は起きた。ATSの電源を入れ忘れてたり、ATS解除後に手動のブレーキが遅れたり。
ATSは止めるだけの装置なので非常ブレーキで止まるので乗り心地が悪い。なのでATSがまず運転手に注意喚起して、運転手がATSを解除して手動で止めるという運用だった。何らかの理由で運転手が解除しないと、何か起きたとしてATSが強制的に止める。しかし解除してから運転手がブレーキをかけないと、衝突してしまう。
ATSの当初の目的はあくまで人間のミスを防げばいいという設計思想だった。だから人間に注意喚起すればそれでよいと思われた。しかしいつしか人間はATSになれてしまって、解除も無意識に行うようになった。その後、2段階にして解除した後も運転手がブレーキをかけない場合は、ATSが強制的に止めるように改良された。
そういったATSの様々な教訓を経て新幹線のATCは設計されたはずなのだが、A新幹線でもまた…。ATCはアナログ技術が多いんだよね。速度制御の信号をレールに流す電流の周波数の違いで判断してるので、混信などで誤動作することがあった。現在はこれも現在は改良されてるが。
航空機事故の方は航空機のオートパイロット。オートパイロットで飛行中に何かの拍子にパイロットがオートパイロットを解除してしまい、しかしそれに気づかずパイロットは「オートパイロットが機能してるから大丈夫なはず」と、高度に十分な注意を払わなかった。別な装置の些細な故障の方に気を取られていたらしい。
これもひどい。
子供に操縦させたためにオートパイロットが中途半端に解除され、パイロットたちは何が起きてるかわからないまま墜落してしまった。
これは着陸時に誤ってゴーアラウンドモード(着陸やり直しモード)に切り替えてしまい、パイロットは何が起きてるかわからないまま、人間は着陸を強行させようとし、コンピュータは着陸を取りやめ機体を上昇させようとした結果、墜落してしまった。
パソコンでもそうだけど、何かの拍子に普段使わないモードに入ってしまうと、どうやって解除していいかすぐにはわからないわけで、きっとパイロットたちは「こんなわけのわからない装置なんて全部外して自分の思う通り操縦させろ」と思ったことだろう。
柳田邦男の本を読んだのは小学生の頃だったと思う。新幹線が好きだったので(笑)。まあ今思うと技術者としての俺の原点かも。自動化は諸刃の剣なんだな、と。