“「削る」や、「神経を抜く」「歯を抜く」というのが、これまでのスタンダードな歯科治療だった。その上で、歯を失ってしまった場合に行われるのが、次頁の表1で紹介している「入れ歯・差し歯・ブリッジ・インプラント」である。歯を失ってしまった場合は、確かにこれらは最適な治療法だ。 だが、虫歯があっても、できるかぎり自分の歯を温存する—これが、歯科治療の新常識になってきている。 「6年ほど前までは、虫歯に対する厚生労働省の考え方は『虫歯は全て取り除き、そこから治療を考える』というものでした。でも今は、『場合によっては神経を残し、無菌化して治す』という治療法に変わってきたのです」 こう語るのは、鶴見大学歯学部保存修復学講座教授の桃井保子医師だ。厚労省の方針が変わったのには、歯の「自衛」の仕組みが、歯科治療をする上で重大だということが見直されてきたからだという。 「歯の中には神経のほかに、血管やたくさんの細胞が詰まった歯髄という組織があります。この歯髄は、虫歯も含めていろいろな刺激から歯を防御しています。歯髄の細胞が残っていると、虫歯ができても歯の組織を変化させ、虫歯にならないように守ったり、修復する働きをする。自力でカルシウムなどを患部に詰め、菌が外から入らないようにすることができるのです。しかし、歯が死んでしまうと、そうした働きは失われてしまいます。そのため、虫歯は進行する一方になるのです。 また、歯髄があることによって、歯に水分が供給されます。弾力性のある、割れにくく、欠けにくい歯であり続けるためには、この水分の供給が必要です。ところが、神経を抜いてしまうと、それも失われるのです」”—
歯医者にダマされて はいけない 「削る」「抜く」はもはや時代遅れ 虫歯・入れ歯の常識はこんなに変わっていた(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(2/5)
これも常在菌とのバランスが肝心。
(via sugajun)