“最初にちょっと、ブロン中毒についてご説明。
ブロンとは、市販のぜんそくや咳止めのお薬です。誰でも処方箋も必要なく薬局で買えます。
で、この薬はメーカーの規定の量を飲んでいれば問題はないのですが、沢山飲むと、覚せい剤と阿片を混ぜたような症状が出るそうです。覚せい剤はすごく元気になり、阿片は酩酊するので、普通は「興奮した数時間後に酩酊状態が来てイイ」そうですが、体質によってどちらの症状が強いか違うそうです。
ですが、世の中にただ楽しいだけの麻薬などあるはずなく、次第に体が慣れて効かなくなり、酩酊するためにはどんどん量を増やして飲むようになります。それだけではなく、飲まないと、体がだるくて下痢がすごくて、立っていられなくなるそうです。(中島らもさんの本などに詳しくのっています)
世の中には、普通の状態でいるため、会社に行く前にこの薬を飲む、といった習慣になってしまってる人もいるそうです。
私の姉がこのブロン中毒です。しかし、姉の場合は前述したような大人しい症状ではありません。
十年くらい前、精神病院に入院する直前は、一日三本のブロン液を飲んで、部屋中に瓶をピラミッドみたいに積み上げてました。その副作用で、髪の毛が抜け、歯が砕け、しょっちゅう吐くので体重も30キロ代まで落ちていました。
性格も変わりました。ものすごく幼児的になり、欲しいものはなんでも手に入れようとします。そのために暴力もふるいますし、止めようとすると逆に「暴力をふるわれたから告訴だ」と喚き散らします。それだけでなく、何かのきっかけで絶叫して家中を走り回ったりもします。
妄想もすごいです。何か異様なものが見えるらしく、ぎゃーっと喚いてカーテンやら服やら周りのものを引きちぎります。点滅する光を恐れ、クーラーの点火ボタンに水をぶっかけたりします。お金や品物もしょっちゅう盗られたと騒ぎます。
しかし、この薬の怖いところは、家族に対しては狂乱していても、警察や親戚の前では普通を装ってまことしやかな嘘をつらねることの出来るところです。つじつまはあわなくても、一見は冷静に理論を並べることができますし。
それどころか悪巧みもできます。薬が欲しいため、自分の思い通りにしたいがために、ありとあらゆる手段を講じるので、下手をするとこちらが麻薬中毒者や性格異常者に仕立てあげられます。
そこまでいかなくても、「ただのすい臓炎だ」とか「拒食症だ」くらいはたいていの人が騙される程度の振る舞いは出来ます。さっきまで狂乱していたので手に負えなくて警察を呼んでも、実際に来るとピタっと黙って平静を装います。
そうなると、なまじ薬は合法なので、麻薬中毒を治すために一定期間入院させておくのがものすごく大変で・・・かえって覚せい剤みたいな違法ドラッグの方がマシなんじゃないかと思います・・・・。
現在、メーカーさんがブロン「液」の成分を変えたため、こういった症状は出ないそうです。しかし、ブロンの「錠剤」の方は変わってないので、経済的にも楽なため、そちらを使用する方が多いみたいです。
他のメーカーのぜんそく薬も効くらしいですが、やはりラリるのにはブロンが主流みたいですね。”
- 咳止めシロップ迷惑記 ブロン中毒とは・・ (via petapeta)