“これはオーディオメーカーにハッキリ言いたいのですが、今の若い人たちがスピーカーで音楽聴く環境ってどういうシチュエーションが多いんだろう? と考えると、喫茶店や牛丼屋のシーリングスピーカーくらいなんですよ。あれが日本人の耳を駄目にしてると思うんです。 具体的には? あのスピーカーで聴くと、一生懸命録ったギターの音などもガッカリするほど全く聴こえずに、ボーカルの音ばっかり大きく出てきます。しかもボーカルも日本語のレンジに合わせているから、幅の狭い音域で録られている状態で聴こえてきてしまう。だからここ数年、若いバンドの曲をミックスすると、極端にボーカルを大きくしたいって言ってくるんですよね。彼らの普段聴いている音楽がそういうバランスで録られているんです。スタジオで聴いた作品を飲食店のシーリングスピーカーで聴くと、そういったバランスになって聴こえるようになってるんです。 良いか悪いかは別として、カラオケスタイルになるんですね。 そうですね。リスニング環境が変わってきているのと、インスタントになんでも手に入るから、作品に対峙して聴く人ってのは少なくなったのかもしれないですね。もちろんミュージシャンは研究的にはしっかり聴くとは思うんですけど、バンドを支えてくれる一般の人たちの耳が衰えてきてるんじゃないかと思います。”— 音の達人インタビュー 吉祥寺Gok Sound - StudioASP.com (via grooveconnection)