“以前住んでいたコンドミニアムに移るときのこと。下見に訪れた僕たちにエージェントのにいちゃんが「いやー、日本人の方にはぜひ入っていただきたいんですよ」とやたら繰り返すんです。どうせお世辞だろうと思って聞き流していてましたが、そのとき彼が言った「中国人や韓国人の方はやたら居丈高というか、厳しい要求が多いものですから・・」という言葉が、いまとなってはストンと腑に落ちます。なぜなら、いまのうちにいるメイドの口癖が「中国人の家では働きたくない」なんです。一般的に日本人はお手伝いさんに優しいと思います。甘いとも言いますが。知り合いの華僑の家では、「僕たちは主人、あなたは使用人」という区別をかなりハッキリとさせています。食事内容が別なのは当然として、調理自体、使用人用のキッチンでやりなさい、という徹底ぶり。もちろん風呂・トイレも別、テレビですら使用人専用のもので観なさい、という感じ。一つ屋根の下に暮らしながら、ここまで区別しますか、と思わずにはいられません。あと、日本人との最大の違いは怒り方。そりゃもう、ちょっとのミスでもどえらい怒ります。横で見てるこっちがブルーになるくらい。日本人の奥様では、少々口うるさいタイプの方でもちょっと太刀打ちできないレベルです。こういうやり方ですから、彼のうちでは数ヶ月にひとりのペースでお手伝いさんが逃げちゃうんですが、あまり気にしている様子はありません。「消耗品」として割り切っているようです。他人事ながら「そんなペースでお手伝いさんが逃げたらまたイチから教えなきゃいけないし、大変じゃない?もうちょっと優しくしたら?」と言ってみたこともありますが、「でも、甘い顔するとつけあがるだろ?」という彼らの言葉にも頷かざるを得ない点があるのも確かです。この国での人の使い方。この国の人との接し方。デリケートな問題だけに、当面僕の中で結論は出そうにありません。”— 恐怖による支配: 悩める商社マンの日常 (via petapeta)