“たとえば、あなたが何かの仕事をアラブ人に頼まれたとする。あなたはその仕事を引き受ける。 「これは、いつできますか?」と聞かれたとき、もし1週間後にできるものだったとしたら、あなたはどう答えるだろうか。もちろん、日本人は誰でも「1週間後にできます」と答える。 そう答えて、絶対に1週間後にできるように努力するだろう。それが日本人にとって常識だ。これ以外の常識などあり得ない。 ところが、アラブ人に「1週間後」にできると言うと、それはとてつもなく失礼なことに思われて、あなたは激怒される可能性がある。 日本人とはなんとぶしつけで、失礼で傲慢な民族なのかと思われる可能性がある。なぜなら、あなたが「1週間後にできる」と失礼なことを言ったからだ。 アラブでは「明日(ボクラ)できる」と言わなければならない。それが礼儀なのだ。 なぜなのか。 「明日できる」というのは、「あなたのことを後回ししないで大切に思っていますよ」というアラブ流の「配慮」だからである。明日できるという言い方で相手を立てているのである。 1週間後にできると言うのは、つまり相手を後回しし、ないがしろにしている表れであり、失礼なことなのだ。 だから、1週間後にできるものでも、「明日できる」と返事をするのがアラブ人にとって礼儀なのである。これが有名なアラブの「明日(ボクラ)」という習慣だ。 あまりに有名なアラブ・マナーだから、知っている人も多いと思うが、知っていても日本人は受け付けないし、理解できないはずだ。 なぜなら、これは日本の礼儀から非常にかけ離れたものだからだ。これに馴染むというのは、すなわち日本の礼儀を捨てなければならないからである。 翌日アラブ人がやってきて「できたか?」と言われたら、どうすればいいのか。 簡単だ。また「明日できる」と言えばいいのである。納期まで「明日」と言い続けるのが「礼儀正しい人」なのだ。”— あなたが海外に出ると、その瞬間にマナーを守らない人間になる (via golorih)