月曜日

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では最後に、それら悪役としてのピエロのイメージ以前に、なぜピエロは怖いのか、ということを考えてみたい。

多くの道化師は顔を白塗りにし、大きく表情を変えながら芸をする。それは素の表情や感情を隠し、その正体を不明確にし、不安を抱かせる。また、怒りや恐れではなく、笑いをもたらすためのおどけた姿のまま人を殺戮するというギャップが、より恐怖を増大させるのだろう。

また、人に近い姿でありながら人とは異質なもの、という要素も重要だ。平山夢明著『恐怖の構造』においては、「人間は人間の形をした人間でないモノ」を恐れる傾向にある、と記され、その一例としてピエロが挙げられている。

また先述した白塗りの顔は死人の顔の色であり、まるで死体が笑ったり泣いたりする様子を想起させるとも記されている。加えて同書ではフランス人形や市松人形といった人形もまた、人間が持つそういった恐怖の対象となることを説明している。



- なぜ我々は「ピエロが怖い」と感じるのか…その知られざる理由(朝里 樹) | 現代ビジネス | 講談社(5/5) (via sugajun)