木曜日

copipe

gesotoku:

“当時はテキストサイトというものが流行していました。というのもインターネットの回線が遅くて重たかったので、動画や音楽や画像やゲームなどは投稿しづらく、なにか表現をするには文章が手っ取り早かったのです。自分がこの本を大好きでよく読み返すのは、その当時の手触りがありありと思い出されるからにほかなりません。懐かしくて、楽しくて、明るいけどそれは空虚であるから奥底は暗くて、若くて幼くて、たしかに間違いなくモラトリアムで、なんとなくみんなで集まっていたあの頃。あとさあ、これ絶対大事なことなんだけど菊地成孔の書く文章はうっとりする。というのは多分にナルシスティックでジャジーであるから、どの方向へ進むのかわからずに身を委ねるとイケナイところへ連れて行ってもらえるような感覚っていうのかな、ちょっと違うような感じもするけど。とにもかくにも好きな人には聖書にだってなるだろうし苦手な人にはトイレットペーパーにすらならないような毒にも薬にもなる一冊です。”

「98年に書き始め、02年にまとめられ、03年に出版され」た、菊地成孔の「青春の輝きに満ち溢れ」た処女作です。