水曜日

copipe

“「永田・・・せい君?」

新学年の新クラス。最初の出席で、担任が俺の名前を間違える。毎年のことだ。

「・・・・・・・ひかる・・・です・・・」俺は消え入りそうな声で訂正した。

おしゃべりしてた奴らもピタリとだまった。こちらを見るのが、空気で分かる。

「え?何だってぇ?」担任の奴。聞こえてるだろ、絶対。

「ひかるです!永田星(ひかる)!」クラス中に、知られてしまった。

後の奴の腹筋が痙攣してる音が聞こえそうだ。

「ああ、星って書いてひかるって読むの。ふーん。そうだね、星は光るよね。

・・・・・・ご両親、何の仕事してる人?」

クラスが爆笑の渦に包まれた。笑ってないのは野口だけだ。

俺の親友。唯一心を許せる兄弟のような存在。

おれが信じられるのはお前だけだよ、野口騎士(ないと)。

今年もお前と一緒のクラスになれて良かった。

そう思ったら、もう一人、笑ってない奴がいた。

あれは・・・米田皇帝(ぷりんす)!米田皇帝(ぷりんす)じゃないか!

今年は奴も同じクラスだったのか!?

・・・・・・・いやごめん、お前の名前は俺でも笑うわ。

読める読めない以前に皇帝はどう考えてもプリンスじゃないし。”

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