参考までに、生まれて初めての覚醒剤を、一度に3本(約6mg)も吸ってしまい、多すぎて失敗した35才のある会社員女性の例を紹介しよう。彼女がその時の行動のメモを取っていたので、それをそのまま掲載する。
○月×日
16:30 吸う。10分くらいするとかくせいというよりソワソワとじっとしていられない感じ。
17:15 打ち合わせで喋りまくり、相手を圧倒して3本の企画を通す。
18:00 これまで面倒臭がって手をつけなかった電話や仕事相手への手紙の用事を済ます。受け答えもハキ ハキとして絶好調
20:00 食事をしながらの会議があったが、まったく食欲なし。他人の話がまどろっこしく感じたり、違うと思った提案にしつこく食ってかかり、変な目で見られるが、変だという自覚はなし。
22:00 結局他の出席者とケンカをして退席し、帰宅しようとタクシーに乗る。しかし、渋滞がまどろっこしくて途中で降り、自宅まで30分かけて歩く。
23:00 自宅着。風呂に入るが眠気がなく、しかたなく靴を全部ピカピカに磨く。
1:00 まったく眠気がない。少し気味が悪い。趣味の「詰め碁」をする。
2:00 部屋のなかを隅から隅まで掃除。何かせずにはいられないような心境。
3:00 会社の今後の予想売り上げの計算を始める。意味もなく5年後まで計算する。
5:00 少しでも眠らなくちゃと思い、ビデオを見ながらワインを開ける。
6:30 ワインを1本飲み干すが酔いもせず、眠くなるどころかますます目が冴える。このまま一生眠れないんじゃないかと不安になりつつ眠るのを諦め、新聞を取ってきて、隅から隅まで熟読する。
7:30 今度は猛烈な勢いで本を読み始める。フランス文学関係の本を一気に読破。
8:30 家を出て出社する。眠気はまったくなく、相変わらず電話にコピーと仕事がどんどん片づく。
12:00 ようやく少しだけお腹が空いたような気がして、弁当を食べる。昨日の午後からアルコールしか口にし ていないが、これまでまったく空腹を感じなかった。
1:00 会議が始まると同時に猛烈な眠気が襲ってきた。ようやくクスリが切れてきた感じがする。
- 人格改造マニュアル : 面白い本 (via kikuzu)